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感情・共感2026.04.12

夢を追う不安との付き合い方|音楽を続ける勇気

深夜1時。スマホの画面が、暗い部屋でひとりだけ光っている。さっき上げた動画の再生数は、まだ二桁のまま。「わたし、何をやってるんだろう」——その声が、胸の奥からせり上がってくる。この記事は、そんな夜をくり返しているあなたに向けて書きました。不安を消す魔法はありません。でも、不安と一緒に歩く方法なら、たしかにあります。

その不安は、あなたが本気だという証拠

先に、いちばん伝えたいことを書きます。夢を追っていて不安なのは、あなたが弱いからではありません。大切に思っているものが、ちゃんとあるからです。どうでもいいことに、人はここまで胸を痛めません。

「安定した道を選べば、こんなに苦しくないのに」。そう思う夜もあると思います。でも、あなたはその安定を選ばずに、いちばん怖い道を歩こうとしている。それは臆病さの反対です。不安は、あなたが本気で何かを賭けているときにだけ、隣にやってくる感情なんです。

不安がまったくないとしたら、それはたぶん、あなたが本当に望んでいるものではない。

だからこの記事では、不安を敵にしません。むしろ「本気のあかし」として、どう付き合っていくかを一緒に考えます。まずは、ひとりの人の夜の話から始めさせてください。

灯里さんの、眠れない夜の話

灯里さん(仮名・26歳)は、平日は事務の仕事をしながら、弾き語りの動画をSNSに上げていました。始めて8ヶ月。フォロワーは310人。投稿の再生数は、いいときで400、悪いときは50を切ることもありました。

ある夜、同じ時期に始めた知り合いの動画が、急に伸びていました。フォロワーは1万人を超えていて、コメント欄はにぎやかで、まぶしくて。灯里さんは、そっとアプリを閉じました。

「わたしのやってることに、意味あるのかな。時間もお金も使って、まだ誰にも届いてない気がする」

その夜、灯里さんは自分のスマホのメモに、こう打ち込んだそうです。「怖い」。ただ二文字だけ。何が怖いのか、うまく言葉にできなかった。ただ、心臓のあたりがぎゅっとして、明日が来るのが少しだけ怖かった。

——この気持ち、身に覚えがある人は多いと思います。ここからは、この「怖い」の正体を、少しだけほどいていきます。

不安の正体を、3つに分けてみる

「不安」という言葉は、じつはいろんな感情がひとまとめになった袋のようなものです。中身を取り出して並べてみると、少しだけ扱いやすくなります。灯里さんの「怖い」も、あとで振り返ると3つに分けられました。

不安の種類心の声正体
比較の不安「あの人はもう1万人なのに」他人の結果と、自分の途中を比べている
未来の不安「このまま何者にもなれなかったら」まだ起きていないことを、先に痛がっている
お金・時間の不安「使った時間、無駄だったら」成果が見えないと、投資が怖くなる

おもしろいのは、この3つのどれもが、「今この瞬間」には存在していないことです。比較は他人の話、未来はまだ来ていない、無駄かどうかも決まっていない。不安のほとんどは、今ではなく、頭の中の「もしも」に対して感じています。

他人と比べて苦しくなる仕組みは、他人と比べてしまう問題比べて苦しいループから抜け出す方法でも、もう少し具体的に書いています。今夜、比較で眠れないなら、こちらものぞいてみてください。

「消す」のではなく「小さくして連れていく」

不安を完全に消そうとすると、たいてい失敗します。消そうとするほど、意識がそこに向いて、逆に大きくなるからです。だから目標を変えます。消すのではなく、小さくして、ポケットに入れて一緒に歩く。これでいきます。

プロと呼ばれる人たちも、不安がないわけではありません。ステージ袖でいつも緊張する、リリース前は毎回眠れない、という話は、驚くほどよく聞きます。ちがうのは、不安をゼロにしようとしていないことです。「あるのが普通」と受け入れたうえで、それでも足を前に出している。

POINT不安と勇気は、反対のものではありません。勇気とは「不安がないこと」ではなく、「不安があるのに、それでも一歩進むこと」。だから、怖がっているあなたは、すでに勇気を出せる場所に立っています。

本番前の緊張そのものへの向き合い方は、本番であがらない・緊張をほぐす方法にもまとめています。体の反応としての不安は、扱い方を知ると、ずいぶんやわらぎます。

今の時代だからこそ、追いやすくなったこと

不安な夜は、視界がせまくなります。「どうせ無理」という声が大きくなる。だから、少しだけ視界を広げておきます。あなたが夢を追う今の時代は、じつは、ひと昔前よりずっと追いやすくなっています。

  • 誰でも発表できる/かつては、事務所やレコード会社に見つけてもらうしかありませんでした。今はスマホ1台で、TikTokやYouTube Shortsに、自分の音を世界へ出せます。
  • ネット発の人が当たり前になった/tuki.さんやimaseさんのように、SNSや配信から広がっていった人が珍しくない時代です。始まりの場所は、もう大きなハンデではありません。
  • 住んでいる場所が関係なくなった/地方でも、部屋の中からでも、届けられます。「都会に出ないと無理」という前提は、もう古いものになりました。
  • 作れなくても始められる/AI作曲ツールやカバーから入って、少しずつ自分の表現を育てる道もあります。ゼロからでも、入口は開いています。

もちろん、簡単になったわけではありません。届け方の工夫は要ります。でも、「才能ある一部の人だけの世界」ではなくなった。あなたが今立っている場所は、思っているより、可能性のある場所です。地方からの活動については地方在住でも音楽で売れるもどうぞ。

不安な夜にできる、5つの小さなこと

頭で分かっても、夜はまたやってきます。そのときのために、具体的にできることを5つ置いておきます。全部やらなくていい。ひとつでも、指先が動けば十分です。

  1. アプリを閉じる/比較で苦しい夜は、他人のタイムラインが一番の毒です。今夜だけでいい、そっと閉じて、画面を暗くしましょう。
  2. 「怖い」を書き出す/灯里さんのように、感じていることをメモに打つだけでいい。頭の中でぐるぐるしていたものが、文字になると、少し小さく見えます。
  3. ひとつだけ、5分でできることをやる/不安は「動けていない」ときに大きくなります。歌詞を一行書く、コードをひとつ鳴らす。5分でいい、手を動かすと、心が少し軽くなります。
  4. 「先月の自分」とだけ比べる/比べる相手を、他人から自分に変えます。半年前、8ヶ月前の自分を思い出してみる。ゼロだった頃より、確実に進んでいます。
  5. 誰かに、声に出して言う/「じつは不安なんだ」と、一人でいいから言葉にする。言えないなら、無料の相談窓口でもいい。ひとりで抱えないことが、いちばん効きます。

続けること自体がつらくなってきたら、音楽活動が続けられない人へで、意志に頼らない仕組みも紹介しています。心が折れそうな夜には泣きたい夜のための処方箋を、そっと開いてみてください。

半年後の灯里さんが、あの夜の自分に言ったこと

灯里さんは、あの「怖い」の夜のあと、やめませんでした。特別なことをしたわけではありません。アプリを閉じて眠り、翌朝また、いつものように弾き語りを録りました。比べる相手を、他人から先月の自分に変えました。

半年後。フォロワーは310人から1,180人になりました。数字だけ見れば、まだ小さいかもしれません。でも、あるライブ配信で、ひとりのリスナーがこう書いてくれたそうです。

「灯里さんの声で、今週なんとか乗り切れました。ありがとう」

その画面を見て、灯里さんは泣きました。あの夜、意味なんてないと思っていた投稿は、ちゃんと、誰かの一週間を支えていた。数字の外側に、届いている人がいた。

もし、あの「怖い」の夜の自分に会えたら、何て言いますか。そう聞いたとき、灯里さんはこう答えました。「大丈夫だよ、って。やめなくてよかったよ、って。あの夜のわたしがいたから、今があるんだって、伝えたい」。初めて1万円を稼いだのも、それからさらに数ヶ月あとのことでした。

ひとりで抱えなくていい

ここまで読んでくれて、ありがとうございます。最後に、これだけは伝えさせてください。夢を追う不安は、消えません。たぶん、これからも夜ごとにやってきます。でも、それをひとりで抱える必要は、まったくないんです。

不安の多くは、「一人だ」という感覚から大きくなります。相談できる相手がいるだけで、同じ夜の重さが、半分になることがあります。伴走者を持つという選択については、音楽活動に伴走者は必要?にも書きました。

あなたが今日、動画を上げたこと。この記事にたどり着いたこと。それは全部、夢をあきらめていない証拠です。その気持ちを、どうか、いちばん近くにいるあなた自身が、大切にしてあげてください。

STAR ROUTE MUSIC AGENCY

不安な夜を、ひとりで越えなくていい。

スタールートは、これから夢を追う人の隣で、日々LINEで伴走する音楽事務所です。発信の設計、楽曲づくり、SNS運用のこと。何が不安なのか、まだ言葉にならなくても大丈夫。全国どこからでもオンラインで、何度でも無料でお話を聞きます。今夜の「怖い」を、そのまま話しに来てください。

※ 本記事は情報提供を目的としたものです。最新の内容・料金・キャンペーン等は無料相談時にご案内します。スタールートは全国どこからでもオンラインでご相談いただけます。

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