「アーティストになるには、まず何を身につければいいんだろう」。検索してここへたどり着いたなら、まだ大丈夫です。うまくいかない人の多くは、才能や運がなかったのではなく、やる順番と、目指す先の定義があいまいなまま走り出しています。この記事では、未経験からアーティストになるまでの道のりを、感情の勢いではなく4つのフェーズに分けて、現実的に整理します。
最初に、言葉の定義をそろえておきます。ここがぼやけていると、いつまでも「まだ自分はアーティストじゃない」という気持ちが消えません。
アーティストになる、には大きく2つの意味があります。ひとつは「名乗る」こと。もうひとつは「その活動で人の心を動かし、少しずつ収入も作る」こと。前者は、あなたが自分の音楽を人に見える形で出した瞬間に達成できます。デビューの許可を誰かに出してもらう必要はありません。難しくて時間がかかるのは後者のほうで、この記事のロードマップは主に後者を目指す道のりです。
そして、昔と今で決定的に変わったのがこの点です。かつては「事務所に見つけてもらう」「CDを出してもらう」といった、誰かに選ばれるルートがほぼ唯一でした。今は違います。TikTokやYouTube Shorts、Instagramのリールから一気にリスナーが広がり、tuki.さんやimaseさんのようにネット発で名前が知られていく流れが当たり前になりました。選ばれるのを待つのではなく、自分で場所を作る時代です。だからこそ、未経験でも、地方に住んでいても、スタートラインに立てます。
いきなり曲を作り始めるより先に、やっておくと後がラクになることがあります。「自分はどんなアーティストか」を一文で言えるようにすることです。
ここが決まっていないと、選曲も、動画の雰囲気も、プロフィールも、投稿のたびにブレます。見る側からすると「結局この人は何の人?」が伝わらず、覚えてもらえません。逆に軸が一本通っていると、少ない発信でも印象が積み上がっていきます。
ジャンル名で自分を説明しないでください。「ポップスをやっています」では誰の記憶にも残りません。「誰に、どんな瞬間に、どんな気持ちを届けたいか」で書きます。たとえば「終電のホームで、少しだけ強くなれる曲」。この一文が決まると、名前や見せ方も自然に決まります。名前で迷うならアーティスト名の決め方、世界観がまだ言葉にできないなら自分らしい音楽の見つけ方が地図になります。
次は、実際に世に出せる作品を1つ持つこと。ここでのゴールは名曲を書くことではなく、「完成させて公開する」経験を一度積むことです。
未経験の人がいちばん止まるのが、この作品づくりです。「まだ人に聴かせるレベルじゃない」と磨き続けて、結局一曲も出さないまま数年が過ぎる——これは本当によくあります。60点で出して、反応を見て次を良くする。このサイクルを回せる人だけが、上達していきます。
楽器が弾けなくても、今は道はいくつもあります。カバーの弾き語り、スマホでの宅録、あるいはSunoのようなAI作曲ツールで骨組みを作ってから歌を乗せる方法もあります。楽器の壁で止まっている人は楽器ができなくても音楽活動はできる?を、初オリジナルに挑むならオリジナル曲の作り方を手順書として使ってください。AIを取り入れるときの注意点はAI作曲の使い方と注意点にまとめています。大切なのは、道具が何であれ、最後に「自分が言いたかったこと」を乗せることです。
作品ができても、置いておくだけでは誰にも届きません。ここで多くの人が「作る力」と「届ける力」がまったく別物だと気づきます。フェーズ3は、その届ける力を育てる段階です。
今、新しいリスナーとの出会いの入口は、ほぼショート動画です。フルの演奏より、サビだけを切り出した15〜30秒の縦動画のほうが広がります。人の目に触れる回数がゼロなら、どれだけ良い曲でも存在しないのと同じ——厳しいですが、これが現実です。
まずは1つのSNSに絞って始めます。全部を同時にやろうとすると続きません。どれから始めるか迷うならアーティストのSNSはどれから始める?を、ショート動画の作り込みはリールで音楽を伸ばすを参考に。コツは、最初の3秒でいちばん強い一節を出し、最後がループしてもう一周聴きたくなる作りにすること。毎回バズる必要はなく、週に数本を淡々と続けるほうが効きます。「一人だと投稿が続かない」という壁は、後述するようにスタールートのSNS運用代行で支えることもできます。
最後のフェーズは、集まった応援を収入に変えていく段階です。ここまで来ると、「趣味」から「活動」へ、あなたの音楽が少しずつ変わっていきます。
音楽の収入は、ひとつの大きな柱ではなく、小さな収入源の束です。サブスクの印税、ライブや配信の投げ銭、グッズ、月額のファンクラブ。特にサブスクは1再生あたりの単価がとても小さいので、それ一本に期待すると心が折れます。仕組みを知りたい人はストリーミング印税の仕組みを読んでおくと、現実的な計画が立てられます。
いきなり大きな金額を狙わず、まずは音楽で初めて1万円を目標にします。数字は小さくても、「自分の音楽にお金を払ってくれる人がいた」という事実が、次の一年を支えます。濃いファンが10人いれば、活動は驚くほど安定します。収入源の全体像は音楽で食べていくにはで数字とともに解説しています。
4つのフェーズを見てきましたが、実際には途中で立ち止まる分岐点がいくつもあります。ありがちなものを先に知っておくと、来たときに慌てずにすみます。
特に最後の一点は、未経験ほど効きます。順番を教えてくれる人、投稿が止まったときに背中を押してくれる人が一人いるだけで、離脱率はまったく変わります。
A. 必要ありません。音楽に免許はなく、専門学校や音大を出ていなくてもアーティストになれます。実際、独学やSNS発で活動を広げている人が数多くいます。大切なのは、作った音楽を届ける力を身につけることです。
A. 遅くありません。SNSと配信が中心の今は、始めた年齢や経歴より、続けて発信できるかどうかが結果を分けます。10代から40代以上まで、遅くから始めてファンを増やした人がいます。まず小さく一歩を出すことが何より重要です。
A. 入らなくてもなれます。個人で活動して収益を作っている人は大勢います。ただ、作る・届ける・お金にするを一人で全部抱えると続かない人も多いため、相談できる伴走者を早めに持つと挫折しにくくなります。
STAR ROUTE MUSIC AGENCY
スタールートは、未経験からアーティストを目指す人のとなりで、順番を一緒に決め、つまずいたら一緒に立て直す音楽事務所です。発信の設計、ゼロからの楽曲制作、SNS運用代行、活動の学びまで、全国どこからでもオンラインで伴走します。相談は何度でも無料で、無理な勧誘もありません。まずは今いるフェーズを、そのまま話しに来てください。