「自分の曲を作ってみたい」。その気持ちを持った人のほとんどが、実は同じ場所でつまずきます。作り方が分からないのではなく、作り終わり方が分からないのです。この記事は、初めての1曲を「途中でやめずに完成させる」ことだけをゴールに、手順を追って案内します。楽器が弾けなくても、専門知識がなくても、順番どおりに進めれば大丈夫です。
先に、いちばん大事なことを言います。初めての曲は、名曲を目指さないでください。狙うのは「最後まで作りきる」の一点だけです。理由はシンプルで、途中でやめた100個のアイデアより、下手でも完成した1曲のほうが、あなたを何倍も成長させるからです。
曲作りが続かない人は、才能がないわけではありません。Aメロで悩み、サビで悩み、編曲で悩み、いつのまにか別の新しいアイデアに浮気する——この繰り返しで手元に完成品が残らないだけです。だから今回は、悩む余地をわざと減らして、最短で1曲を通す順番を用意しました。
ちなみに、いま曲作りのハードルは過去いちばん下がっています。スマホの録音アプリ、コードを自動で鳴らすツール、そしてSunoのようなAI作曲サービス。これらの使いどころは後半で触れますが、まずは頭の中にあるメロディを外に出すところから始めましょう。
作曲には決まった正解の順番がありません。だからこそ、最初に「自分はどこから作る人か」を決めておくと迷いません。大きく3つの入口があります。
歩いているときや風呂で、勝手にメロディが浮かぶ人はこのタイプ。浮かんだ瞬間にスマホのボイスメモで録音するのが鉄則です。「後で覚えているだろう」は、まず消えます。1日1個、鼻歌をストックしていくだけで、サビの候補が貯まっていきます。
伝えたい言葉や情景が先にある人は、歌詞から書き始めても構いません。書いた言葉の抑揚に合わせて、あとから音を乗せます。言葉が出てこない人は、作詞のやり方で、書けないときのほぐし方をまとめています。
楽器やDTMを触れる人は、コード進行を先に置いて、その上でメロディを探す方法が安定します。定番の進行を1つ借りるだけで曲の骨組みができます。メロディの作り方そのものは作曲のやり方で型を紹介しています。
どれが正しいかではなく、続けやすいものを選ぶのがコツです。迷ったら、いちばんハードルの低い「入口A:鼻歌」から始めてください。
入口が決まったら、次はいきなりフルサイズを作らないこと。「Aメロ→Bメロ→サビ」のワンコーラス、時間にして1分半ほどだけを先に完成させます。ここが最大の関門であり、ここを越えれば残りは複製と展開で作れます。
組む順番のおすすめはサビが先です。曲の中でいちばん耳に残る場所を最初に決めると、そこに向かってAメロ・Bメロを設計できます。今はショート動画でサビの15秒から曲が広がる時代なので、「サビの頭が強いか」は特に大事にしてください。詳しくはリールで音楽を伸ばすでも触れています。
楽器が弾けない場合も心配いりません。スマホアプリでドラムとコードのループを鳴らし、その上で歌えばワンコーラスは形になります。DTMできちんと組みたくなったらDTMの始め方で機材とソフトの選び方を解説しています。
メロディの器ができたら、言葉を流し込みます。ここで多いのが「いい言葉を書こうとして手が止まる」パターン。最初は仮の言葉(仮歌詞)でいいので、まずメロディに音数を合わせて埋めてしまうのが先決です。
埋めたら、一度通して歌ってみて、気持ち悪い言葉だけを直していきます。歌詞は机の上で完成させるものではなく、歌いながら削って磨くものです。「この曲で結局なにを言いたいのか」を一行で決めておくと、言葉がぶれません。人の心に残る書き方は心に刺さる歌詞の書き方にまとめました。
歌詞と曲の世界観がしっくりこないときは、そもそも「自分がどんな音楽をやりたいのか」が定まっていないことが多いです。そんなときは自分らしい音楽が分からないときも読んでみてください。
ワンコーラスと歌詞ができたら、あとは残りの構成(2番、間奏、ラスサビ)を展開して、通して録音します。ここで初めて「作品」になります。ただし、初めての1曲はフルサイズにこだわらず、ワンコーラスのまま発表しても構いません。SNSでは、むしろ短いほうが届きます。
大事なのは、外に出すこと。誰にも聴かせずに閉じてしまうと、「作った」という達成感も、次への手応えも得られません。スマホで一発録りしたものでいいので、まずは自分のアカウントに1本上げてみましょう。仕上げの質を上げたくなったらミックス・マスタリングとはも参考になります。
AI作曲ツールの使いどころもここです。伴奏のアレンジに詰まったとき、Sunoなどで作った下地を参考にしたり、コーラスの重ね方のヒントをもらったりする使い方はとても有効です。ただし、最後に「自分の意味」を乗せるのはあなた自身。丸ごと生成に任せず、あくまで相棒として使う線引きはAI作曲の使い方と注意点で整理しています。
この3つ目が、実はいちばん効きます。一人だと「まだ人に聞かせるレベルじゃない」と抱え込みがちですが、その状態こそ完成が遠のく入口です。曲を出すところまで一緒に伴走してくれる存在がいると、完成率は大きく上がります。
A. 作れます。スマホの作曲アプリや、コードを自動で鳴らしてくれるツール、AI作曲サービスを使えば、楽器の演奏スキルがなくてもメロディと歌詞から1曲にまとめられます。まずは鼻歌を録音するところから始めれば十分です。
A. 初めての1曲なら、作り込みすぎなければ数日から2週間ほどが目安です。ワンコーラス(1分半程度)だけを先に完成させると、途中で止まりにくくなります。完璧を狙うより、まず最後まで通すことを優先してください。
A. 自分で歌詞・メロディを作ったオリジナル曲なら、SNSやサブスクで自由に発表できます。既存曲のメロディや歌詞を使うカバーの場合は許諾が必要なので、オリジナルとカバーで手続きが違う点だけ覚えておきましょう。
STAR ROUTE MUSIC AGENCY
スタールートは、オリジナル曲がゼロの人でも、歌詞・メロディづくりから一緒に組み立てられる音楽事務所です。楽曲制作のサポートはもちろん、できた曲をどう届けるかまで、全国どこからでもオンラインで伴走します。「作りたいけど途中で止まる」その一言から、相談は何度でも無料。未経験も、一度離れて再スタートする人も歓迎です。