HOMECOLUMN / 楽曲制作

楽曲制作2026.01.14

宅録のやり方|自宅で歌を録音する手順とコツ

「スタジオを借りなくても、家で歌を録りたい」。その願いは、今の環境なら十分かないます。実は宅録でいちばん音を左右するのは、高いマイクではありません。録る場所と、口とマイクの距離です。この記事では、機材の最低ラインから、反響の抑え方、録音の手順、録り直しの判断まで、自宅で聴かせられる歌を録るコツを順番に案内します。

宅録は「機材より環境」で決まる

宅録で失敗する人の多くは、まず高いマイクを買います。でも、同じマイクでも録る部屋が違えば、音はまるで別物です。安いマイクを良い環境で使ったほうが、高いマイクを反響だらけの部屋で使うよりきれいに録れます。だから最初に投資すべきは、マイクより「録る場所」です。

ここでいう「良い環境」とは防音室のことではありません。プロでも自宅の一室やクローゼットで録っている人はたくさんいます。ポイントは、音の反射を抑えることと、生活音が入らない静かな時間を選ぶこと。この2つだけで、宅録の音は大きく変わります。

この記事の結論宅録は「①静かで反響の少ない場所 → ②口とマイクの距離を一定 → ③何テイクも重ねる」で決まる。防音室も高級マイクもいらない。まずスマホからでも始められる。

手順1:必要なものをそろえる

宅録の機材は、段階で足していけば十分です。いきなりフルセットを買う必要はありません。

段階そろえるもの録れる音
まず試すスマホ+純正イヤホンマイク+録音アプリSNS投稿に使えるレベル
一歩上USBマイク+パソコン配信曲の仮歌に十分
本格コンデンサーマイク+オーディオインターフェース+ポップガード作品として通用する音

DAW(録音・編集ソフト)の選び方や、オーディオインターフェースの役割はDTMの始め方で詳しく解説しています。宅録はDTMの一部なので、あわせて読むと全体像がつかめます。まずは今あるスマホで1回録ってみるのが、いちばんの近道です。

手順2:録る場所と反響を整える

次に、部屋の反響を抑えます。がらんとした部屋で録ると、声が壁に跳ね返って「お風呂場のような響き」になり、これがいちばん素人っぽく聞こえる原因です。対策は驚くほど簡単です。

  • 布の多い場所を選ぶ/カーテン・布団・服がある部屋は反射が少ない。クローゼットの中は宅録の定番の名スポット。
  • マイクの後ろに布を垂らす/毛布やブランケットを背後に置くだけで、跳ね返りが減る。
  • 壁のど真ん中で歌わない/部屋の角や、家具のある方を向くと反響が散る。
  • 静かな時間に録る/エアコン・冷蔵庫・外の車の音は意外と入る。深夜や早朝が狙い目。

お金をかけずにここまでやるだけで、音の素人っぽさは半分以下になります。

手順3:マイクとの距離・声の当て方

環境が整ったら、いよいよ声を当てます。ここで音質が大きく変わるのが口とマイクの距離です。

距離は「こぶし1つ分」を基準に

口とマイクの間は、握りこぶし1つ分(10〜15cmほど)が目安です。近すぎると低音が膨らみ、破裂音(パ行・バ行)が「ボフッ」と入ります。遠すぎると声が細く、反響を拾いやすくなります。録音中はこの距離を一定に保つのが、安定した音の鍵です。

破裂音は「マイクを少しずらす」で防ぐ

「ぱ・ぴ・ぷ」の息がマイクに直撃すると、耳障りなノイズになります。ポップガード(薄いフィルター)を挟むか、なければマイクを口の正面から少し斜めにずらすだけで、かなり防げます。

録音レベルは「振り切らない」ように

いちばん大きく歌う場所でも、録音メーターが振り切って赤くならないよう、少し余裕を持たせて設定します。一度割れた音は後から直せません。小さめに録って、あとで上げるのが安全です。

手順4:録音して、良いテイクを重ねる

準備ができたら、通して何回か歌います。ここでのコツは、一発の完璧を狙わず、複数テイクを録って良いところをつなぐこと。プロの現場でも、1曲は何テイクも録って、いちばん良い部分を組み合わせています。

自分の声を録って聴くと、最初は誰でも違和感があります。「思ったより下手」と感じても、それは客観的に聞けるようになった証拠。録るほど慣れ、直すべき点も見えてきます。ピッチやリズムの細かい粗は、あとの仕上げ工程でも整えられるので、まずは通して録りきりましょう。仕上げの流れはミックス・マスタリングとはで解説しています。

録った歌を、作った伴奏や曲に乗せて1曲にまとめる全体の流れはオリジナル曲の作り方にまとめました。宅録は、あなたの曲を「作品」にする最後の仕上げの入口です。

きれいに録るためのチェックリスト

  • 布の多い、反響の少ない場所で録っている
  • エアコン・冷蔵庫など、環境ノイズを止めた
  • 口とマイクの距離を、こぶし1つ分で一定に保っている
  • 破裂音対策(ポップガード or 角度をずらす)をしている
  • 録音レベルが赤く振り切っていない
  • 一発ではなく、複数テイクを録っている

よくある質問

Q. スマホだけでも宅録できますか?

A. できます。スマホの録音アプリと純正のイヤホンマイクでも、SNS投稿に使える音は録れます。反響の少ない場所を選び、口とマイクの距離を一定に保つだけで、想像以上にきれいに録れます。物足りなくなったら外付けマイクを足しましょう。

Q. 防音室がないと宅録は無理ですか?

A. 防音室はなくても大丈夫です。プロでも自宅の一室やクローゼットで録っている人はたくさんいます。大切なのは防音より、部屋の反響を抑えることと、生活音が入らない静かな時間帯を選ぶことです。布や毛布で反射を減らすだけで音は変わります。

Q. 録った歌が下手に聞こえてしまいます。

A. 自分の声を客観的に聞くと最初は誰でも違和感があります。録音を繰り返すうちに慣れ、改善点も見えてきます。ピッチやリズムの粗はミックスの段階でも整えられるので、まずは通して録りきり、少しずつ良いテイクを重ねていくことが上達の近道です。

STAR ROUTE MUSIC AGENCY

録った歌を、聴かせられる作品に。

「宅録したけど、この音でいいのか分からない」。そこで止まっている声を、スタールートは何度も聴いてきました。録り方のアドバイスから、ミックスの相談、そして完成した曲をSNSやサブスクでどう届けるかまで、全国どこからでもオンラインで伴走します。自宅がスタジオになる時代です。未経験も、もう一度動き出す人も歓迎。相談は何度でも無料です。

※ 本記事は情報提供を目的としたものです。最新の内容・料金・キャンペーン等は無料相談時にご案内します。スタールートは全国どこからでもオンラインでご相談いただけます。

← コラム一覧へ

公式LINE無料相談