MVを作りたい。でも「機材もお金も人手もない」で止まっていませんか。安心してください。今、聴かれる曲を生んでいるMVの多くは、豪華なセットではなくスマホで撮った縦型のショートです。この記事は、予算ゼロに近い状態から、指が止まる1本を組み立てるための実践ガイドです。横型のフルMVより先に、まず縦型ショートを作る——その理由から順に話します。
数分の横型フルMVを、いきなり作る必要はありません。理由は単純で、新しいリスナーとの出会いが、ほぼ縦型のショート動画で起きているからです。TikTok、Instagramのリール、YouTube Shorts。ここでスクロールの手を止めてもらえるかどうかが、曲が聴かれるかの入口になっています。
tuki.さんやimaseさんのように、ネット発で広がったアーティストの多くは、まずショートの短い映像で曲の顔を見せ、そこから「フルで聴きたい」を作りました。豪華なMVは、ファンがついてからでも遅くありません。最初の1本は、15〜30秒の縦型で十分。むしろそのほうが、今は届きます。
撮影の前に、いちばん大事な決定をします。曲のどこを見せるか、です。全部を見せようとすると、どこも刺さりません。曲の中で一番強い15秒(多くはサビ、または印象的な一節)を一つ選びます。
選ぶ基準は「初めて聴く人が、思わずもう一周聴きたくなる部分」。ここを間違えなければ、映像は後からいくらでも足せます。切り取り方や見せ方の型はリールで音楽を伸ばすで詳しく解説しているので、あわせて読むと選定が速くなります。
ショートは最初の2〜3秒で見るか離れるかが決まります。だから頭に、一番強い一節を置く。イントロからじっくり、は縦型では不利です。曲の“サビ頭”から始めるくらいで、ちょうどいいと考えてください。
絵コンテと聞くと構えますが、必要なのは3カットだけです。ノートに棒人間で十分。15秒を、5秒×3のかたまりに割ります。
| カット | 秒数 | 役割 | 例 |
|---|---|---|---|
| ①つかみ | 0〜3秒 | 止める。顔・動き・言葉で意外性 | いきなり歌い出す/字幕で一言 |
| ②見せ場 | 3〜10秒 | 一番強いフレーズをしっかり | サビを正面カットで歌う |
| ③余韻+誘導 | 10〜15秒 | もう一周させる・続きへ誘う | 「フルはプロフから」の一言 |
ポイントは、①と③をつなげてループさせること。最後のカットが最初のカットに自然につながると、視聴者は無意識にもう一周見ます。この“もう一周”がアルゴリズム上とても効きます。台本の型づくりはショート動画の台本の作り方も参考に。
機材は、あるものでスタートしてかまいません。優先順位はこうです。
縦型なので、必ずスマホを縦に構えて撮ります。背景はごちゃつかせない。白い壁、夜の窓、シンプルな一色。人物と曲の世界観に集中させるのがコツです。世界観づくりに迷う人は自分らしい音楽が分からないも読むと、映像の方向が定まります。
編集は、スマホの無料アプリ(CapCut等)で完結します。やることは多くありません。
凝った演出は要りません。「止まる頭」と「もう一周するお尻」、この2点だけを丁寧に。ジャケットの世界観と映像のトーンを揃えると、統一感が出て強くなります。ジャケット側はジャケット写真の作り方で。
MVの本当のゴールは、映像そのものではありません。ショートで見つけてもらい、サブスクのフルへ、そしてファンへつなぐことです。だから作ったら、必ず配信曲とセットで動かします。曲を配信する流れは自分の曲をサブスク配信する方法に。映像と配信を一続きで設計できると、1本のMVが「聴かれる導線」になります。
STAR ROUTE MUSIC AGENCY
MVは、切り取る15秒と最初の2秒で結果が変わります。スタールートは、楽曲制作からショート動画の設計、SNSでの届け方までをまとめて考える音楽事務所です。どこを切ればいいか、どう撮れば止まるか、その後どうサブスクへつなぐか——全国どこからでも完全オンラインで一緒に作ります。機材も経験もこれからで大丈夫。相談は何度でも無料、無理な勧誘はありません。