「歌ってみたを投稿したい。でも、マイクとかケーブルとか、配線がまったく分からない」。大丈夫です。この記事は、機材の名前も知らないところからスタートする人のために書きました。まず伝えたいのは、最初はスマホ1台でも始められるということ。その上で、本格的に録りたくなったときの配線と設定を、迷わないように順番どおり並べます。専門用語は、出てくるたびにかみ砕いて説明します。
いきなり機材をそろえる必要はありません。歌ってみたは、スマホ+無料の録音アプリ+イヤホンがあれば、今日から始められます。カラオケ音源(オフボーカル)を流し、イヤホンで聴きながらスマホに歌を録る。これだけで1本作れます。
まずはこの手軽なやり方で1〜2本投稿してみて、「続けられそう」「もっと良い音で録りたい」と感じてから、機材を足すのが失敗しない順番です。最初から高い物を買って、続かなかったら本当にもったいない。スマホでの始め方はスマホだけで作曲・DTMはどこまでできる?にも詳しくまとめています。
「ちゃんとした音で録りたい」段階に来たら、次の4つが基本セットです。それぞれ何のための道具かを、かみ砕いて説明します。
| 機材 | ざっくり言うと | 目安 |
|---|---|---|
| コンデンサーマイク | 声を細かく拾う高感度マイク | 1〜2万円〜 |
| オーディオインターフェース | マイクの音をパソコンに取り込む中継機 | 1〜2万円〜 |
| 密閉型ヘッドホン | 音漏れせず自分の声を確認する耳 | 数千円〜 |
| 録音ソフト(DAW) | 録って編集する作業机(無料あり) | 0円〜 |
ここでカギになるのがオーディオインターフェースです。聞き慣れない言葉ですが、役割はシンプル。マイクの音をパソコンに正しく届ける「中継機」です。コンデンサーマイクは動くのに電気(ファンタム電源)が必要で、それを送るのもこの機械の仕事。マイク選びは宅録マイクの選び方、インターフェース選びはオーディオインターフェースの選び方で、それぞれ具体的に解説しています。
いよいよ配線です。電源を入れる前につなぐのが鉄則。順番どおりにいけば難しくありません。
「+48V」は、コンデンサーマイクにだけ必要なスイッチです。押し忘れると、マイクをつないでも声が入りません。「録れない!」の原因は、たいていこれです。
この時点でつまずいても焦らないでください。順番を1つずつ確認すれば、必ずつながります。ノイズが気になるときは録音のノイズ対策もあわせてどうぞ。
配線が終わったら、パソコン側で「このインターフェースから音を録る」と教えてあげます。ここも極小ステップで。
メーターが動けば、声が届いている証拠です。動かないときは、入力の選択が違うか、+48Vが入っていないことがほとんど。慌てず1つずつ見直しましょう。
次に、録る音量を整えます。この「ゲイン」の調整が、音のきれいさを左右します。ゲインとは、マイクから入る音をどれだけ増幅するかのつまみです。
ちょうどいいのは「大きく歌っても赤くならず、でも小さすぎない」ライン。ここを合わせるだけで、録り音がぐっとプロっぽくなります。声が割れる・小さい問題の多くは、このゲイン調整で解決します。
設定できたら、ワンフレーズだけ録って聴き返します。そのとき起きがちなトラブルと対処をまとめます。
| 症状 | よくある原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 声が入らない | +48Vオフ/入力番号違い | +48Vを入れ、入力を選び直す |
| お風呂みたいに響く | 部屋の反射(吸音不足) | マイク周りを毛布で囲う |
| 音が割れる | ゲインが大きすぎ | ゲインを下げる |
| 「サシスセソ」が刺さる | 歯擦音 | ディエッサーで抑える |
| ブーンとノイズ | 電源・ケーブル・エアコン | 挿し直し・周辺の音を止める |
「お風呂みたいに響く」は、防音ではなく吸音の問題です。安く直せます。詳しくは自宅の防音・吸音を安く整える方法にまとめました。マイクの周りを毛布で囲うだけでも、驚くほど変わります。
あおいさんは最初、スマホの録音アプリだけで歌ってみたを3本投稿しました。反応が少しずつ増えたので、1万円台のマイクとオーディオインターフェースを購入。ところが最初は「+48Vの押し忘れ」で声が入らず、30分ほど固まったそうです。原因に気づいて録れたとき、音の近さに驚いたとのこと。「いきなり全部そろえなくてよかった。スマホで続くと分かってから買ったから、機材が活きた」と話してくれました。
毎回これを確認すれば、録り直しが減ります。スクショして手元に置いてください。
A. できます。スマホと無料の録音アプリ、イヤホンがあれば始められます。まずはスマホの内蔵マイクで録って投稿し、続けられそうだと分かってから外部マイクやオーディオインターフェースを足す順番がおすすめです。最初から高い機材をそろえなくても、歌ってみたは始められます。
A. 本格的に録るなら、コンデンサーマイク、オーディオインターフェース、密閉型のヘッドホン、録音ソフト(DAW)の4つが基本セットです。オーディオインターフェースはマイクの音をパソコンに取り込む中継機で、これがあると音質と安定感が大きく上がります。予算を抑えたい場合はまずスマホから始めても問題ありません。
A. 本格的なコンデンサーマイクを使うなら必要です。コンデンサーマイクは電源(ファンタム電源)が必要で、その供給とパソコンへの取り込みをオーディオインターフェースが担うためです。USB接続で音を出せるマイクを使う場合や、スマホで手軽に録る場合は、無くても録音できます。
A. 部屋の壁に声が反射して、マイクが直接の声と反射音を一緒に拾っているためです。防音の問題ではなく吸音の不足が原因なので、マイクの周りを毛布で囲う、クローゼットの前で録る、といった対策で大きく改善します。まずは家にある布類で反射を抑えてみてください。
A. 音が小さいときは録音ソフトやオーディオインターフェースの入力音量(ゲイン)を上げ、マイクとの距離を近づけます。ノイズが乗るときは、エアコンやパソコンのファンの音を止める、ケーブルを挿し直す、ゲインを上げすぎないことが基本です。それでも残るノイズは録音後に軽減できます。
STAR ROUTE MUSIC AGENCY
スタールートは、録音環境の作り方から、録った歌をSNSで届けてファンを増やすところまで、全国どこからでもオンラインで伴走する音楽事務所です。機材のつなぎ方でつまずいた、音がうまく録れない——そんな相談も歓迎します。SNS運用代行や、発信を基礎から学べるアカデミーも用意しています。まずは今のあなたの環境を聞かせてください。相談は何度でも無料です。