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機材・DTM2025.11.01

歌ってみたの録音環境の作り方|配線と設定

「歌ってみたを投稿したい。でも、マイクとかケーブルとか、配線がまったく分からない」。大丈夫です。この記事は、機材の名前も知らないところからスタートする人のために書きました。まず伝えたいのは、最初はスマホ1台でも始められるということ。その上で、本格的に録りたくなったときの配線と設定を、迷わないように順番どおり並べます。専門用語は、出てくるたびにかみ砕いて説明します。

まず安心:スマホだけでも始められる

いきなり機材をそろえる必要はありません。歌ってみたは、スマホ+無料の録音アプリ+イヤホンがあれば、今日から始められます。カラオケ音源(オフボーカル)を流し、イヤホンで聴きながらスマホに歌を録る。これだけで1本作れます。

まずはこの手軽なやり方で1〜2本投稿してみて、「続けられそう」「もっと良い音で録りたい」と感じてから、機材を足すのが失敗しない順番です。最初から高い物を買って、続かなかったら本当にもったいない。スマホでの始め方はスマホだけで作曲・DTMはどこまでできる?にも詳しくまとめています。

POINT歌ってみたのスタートは、スマホ・録音アプリ・イヤホンの3つで0円。まず投稿して、続くと分かってから機材を足す。この順番なら、お金も気持ちもムダになりません。

本格録音に必要な4つの機材

「ちゃんとした音で録りたい」段階に来たら、次の4つが基本セットです。それぞれ何のための道具かを、かみ砕いて説明します。

機材ざっくり言うと目安
コンデンサーマイク声を細かく拾う高感度マイク1〜2万円〜
オーディオインターフェースマイクの音をパソコンに取り込む中継機1〜2万円〜
密閉型ヘッドホン音漏れせず自分の声を確認する耳数千円〜
録音ソフト(DAW)録って編集する作業机(無料あり)0円〜

ここでカギになるのがオーディオインターフェースです。聞き慣れない言葉ですが、役割はシンプル。マイクの音をパソコンに正しく届ける「中継機」です。コンデンサーマイクは動くのに電気(ファンタム電源)が必要で、それを送るのもこの機械の仕事。マイク選びは宅録マイクの選び方、インターフェース選びはオーディオインターフェースの選び方で、それぞれ具体的に解説しています。

STEP1:配線をつなぐ(順番どおりに)

いよいよ配線です。電源を入れる前につなぐのが鉄則。順番どおりにいけば難しくありません。

  1. マイクケーブル(XLRという太いケーブル)で、マイクとオーディオインターフェースをつなぐ。
  2. オーディオインターフェースとパソコンを、USBケーブルでつなぐ。
  3. ヘッドホンを、オーディオインターフェースのヘッドホン端子に挿す。
  4. すべてつないでから、パソコンとオーディオインターフェースの電源を入れる。
  5. コンデンサーマイクを使うなら、インターフェースの「+48V」ボタンを押す(これがファンタム電源)。
「+48V」は、コンデンサーマイクにだけ必要なスイッチです。押し忘れると、マイクをつないでも声が入りません。「録れない!」の原因は、たいていこれです。

この時点でつまずいても焦らないでください。順番を1つずつ確認すれば、必ずつながります。ノイズが気になるときは録音のノイズ対策もあわせてどうぞ。

STEP2:録音ソフト側の設定

配線が終わったら、パソコン側で「このインターフェースから音を録る」と教えてあげます。ここも極小ステップで。

  1. 録音ソフト(DAW)を開く。無料でよければ無料で始めるDTMで選べます。
  2. 設定の「オーディオデバイス(入出力)」で、つないだオーディオインターフェースを選ぶ。
  3. 新しいトラック(録音の入れ物)を1つ作る。
  4. そのトラックの入力を、マイクをつないだ番号(1番など)に合わせる。
  5. 録音待機(モニター)をオンにして、しゃべってメーターが動くか確認する。

メーターが動けば、声が届いている証拠です。動かないときは、入力の選択が違うか、+48Vが入っていないことがほとんど。慌てず1つずつ見直しましょう。

STEP3:音量(ゲイン)を合わせる

次に、録る音量を整えます。この「ゲイン」の調整が、音のきれいさを左右します。ゲインとは、マイクから入る音をどれだけ増幅するかのつまみです。

  • いちばん大きく歌う部分(サビの高いところ)で試し録りする。
  • メーターが振り切れて赤くならない範囲で、なるべく大きく。目安は最大でメーターの7〜8割まで。
  • 赤(クリップ)になると音が割れて直せない。振り切れたらゲインを下げる。
  • 逆に小さすぎると、あとで音量を上げたときにノイズも一緒に大きくなる。

ちょうどいいのは「大きく歌っても赤くならず、でも小さすぎない」ライン。ここを合わせるだけで、録り音がぐっとプロっぽくなります。声が割れる・小さい問題の多くは、このゲイン調整で解決します。

STEP4:試し録りとよくあるトラブル

設定できたら、ワンフレーズだけ録って聴き返します。そのとき起きがちなトラブルと対処をまとめます。

症状よくある原因対処
声が入らない+48Vオフ/入力番号違い+48Vを入れ、入力を選び直す
お風呂みたいに響く部屋の反射(吸音不足)マイク周りを毛布で囲う
音が割れるゲインが大きすぎゲインを下げる
「サシスセソ」が刺さる歯擦音ディエッサーで抑える
ブーンとノイズ電源・ケーブル・エアコン挿し直し・周辺の音を止める

「お風呂みたいに響く」は、防音ではなく吸音の問題です。安く直せます。詳しくは自宅の防音・吸音を安く整える方法にまとめました。マイクの周りを毛布で囲うだけでも、驚くほど変わります。

ミニ事例:スマホから機材へ、段階を踏んだ、あおいさん(仮名・歌い手志望)

あおいさんは最初、スマホの録音アプリだけで歌ってみたを3本投稿しました。反応が少しずつ増えたので、1万円台のマイクとオーディオインターフェースを購入。ところが最初は「+48Vの押し忘れ」で声が入らず、30分ほど固まったそうです。原因に気づいて録れたとき、音の近さに驚いたとのこと。「いきなり全部そろえなくてよかった。スマホで続くと分かってから買ったから、機材が活きた」と話してくれました。

録音前チェックリスト

毎回これを確認すれば、録り直しが減ります。スクショして手元に置いてください。

  • コンデンサーマイクなら +48V が入っているか。
  • 録音ソフトの入力が、正しいインターフェース/番号になっているか。
  • いちばん大きく歌ってもメーターが赤くならないか(ゲイン確認)。
  • マイクの周りの反射を、布で抑えたか。
  • エアコン・換気扇・パソコンのファンなど、余計な音を止めたか。
  • 口とマイクの距離は、こぶし1つぶんくらいに保てているか。
  • ポップガード(破裂音よけ)があれば、口とマイクの間に置いたか。

よくある質問

Q. 歌ってみたはスマホだけでも録音できますか?

A. できます。スマホと無料の録音アプリ、イヤホンがあれば始められます。まずはスマホの内蔵マイクで録って投稿し、続けられそうだと分かってから外部マイクやオーディオインターフェースを足す順番がおすすめです。最初から高い機材をそろえなくても、歌ってみたは始められます。

Q. 歌ってみたの録音に最低限必要なものは何ですか?

A. 本格的に録るなら、コンデンサーマイク、オーディオインターフェース、密閉型のヘッドホン、録音ソフト(DAW)の4つが基本セットです。オーディオインターフェースはマイクの音をパソコンに取り込む中継機で、これがあると音質と安定感が大きく上がります。予算を抑えたい場合はまずスマホから始めても問題ありません。

Q. オーディオインターフェースは必要ですか?

A. 本格的なコンデンサーマイクを使うなら必要です。コンデンサーマイクは電源(ファンタム電源)が必要で、その供給とパソコンへの取り込みをオーディオインターフェースが担うためです。USB接続で音を出せるマイクを使う場合や、スマホで手軽に録る場合は、無くても録音できます。

Q. 録音した声にエコー(残響)がかかって聞こえるのはなぜですか?

A. 部屋の壁に声が反射して、マイクが直接の声と反射音を一緒に拾っているためです。防音の問題ではなく吸音の不足が原因なので、マイクの周りを毛布で囲う、クローゼットの前で録る、といった対策で大きく改善します。まずは家にある布類で反射を抑えてみてください。

Q. 音が小さい・ノイズが乗るときはどうすればいいですか?

A. 音が小さいときは録音ソフトやオーディオインターフェースの入力音量(ゲイン)を上げ、マイクとの距離を近づけます。ノイズが乗るときは、エアコンやパソコンのファンの音を止める、ケーブルを挿し直す、ゲインを上げすぎないことが基本です。それでも残るノイズは録音後に軽減できます。

STAR ROUTE MUSIC AGENCY

「配線が分からない」で、歌ってみたを諦めないで。

スタールートは、録音環境の作り方から、録った歌をSNSで届けてファンを増やすところまで、全国どこからでもオンラインで伴走する音楽事務所です。機材のつなぎ方でつまずいた、音がうまく録れない——そんな相談も歓迎します。SNS運用代行や、発信を基礎から学べるアカデミーも用意しています。まずは今のあなたの環境を聞かせてください。相談は何度でも無料です。

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