HOMECOLUMN / 事務所・独立

事務所・独立2025.08.19

事務所を退所した後にやること|再スタートの手順

事務所を離れた直後は、自由と不安が同時に押し寄せます。「これから全部、自分でやるのか」。でも、退所は失敗でも終わりでもありません。むしろ、自分の名義で音楽を続けるための仕切り直しの起点です。この記事では、退所したその日から何を、どの順番で動かせばいいのかを、段階に分けてたどっていきます。まず手を止めて、順に確認していきましょう。

最初にやるのは「気持ち」ではなく「整理」

退所したばかりの頃は、感情が大きく揺れます。悔しさ、解放感、この先への不安。その気持ちは自然なものなので、無理に前を向こうとしなくて大丈夫です。ただ、感情の整理と並行して、事実の整理だけは早めに手をつけてください。ここを後回しにすると、後から権利や連絡先でつまずきます。

やることは大きく4つ。「権利・名義の確認」「発信拠点の再取得」「収益の再設計」「これからの体制決め」です。この順番には意味があります。土台(権利)を固めてから、届ける場所(発信)を整え、そこにお金の流れ(収益)を通し、最後に一人でやるのか誰かと組むのか(体制)を決める。逆から手をつけると、砂の上に家を建てることになります。

POINT退所後は「権利 → 発信 → 収益 → 体制」の順で整える。感情の整理は焦らなくていい。ただし事実の整理だけは、記憶が新しいうちに早めに。

STEP1:権利と名義を確認する

なぜ最初か:ここが曖昧なまま活動を再開すると、後から「その曲は使えない」「その名前は名乗れない」と言われかねないからです。感情より先に、事実を確定させます。

具体アクション

  • アーティスト名を今後も使えるか確認する。名義の権利が事務所側に残っていないか。使えないなら、早めに新しい名前を決める必要があります。名づけに迷ったらアーティスト名の決め方が参考になります。
  • 在籍中に作った楽曲の権利を確認する。原盤(音源そのもの)や著作権が誰に帰属しているか。サブスクに残る曲を自分で管理できるのかどうか。
  • 契約書を読み返す。退所後の制限(一定期間の活動制約など)が書かれていないか。分からない条項はマネジメント契約の確認ポイントと照らし合わせて。

権利関係は、後になるほど確認しづらくなります。関係が良好なうちに、書面で残る形で整理しておくのが理想です。

STEP2:発信の拠点を自分の手に戻す

なぜ次か:権利が固まったら、次はファンとつながる場所です。事務所が運用していたSNSアカウントは、あなたの手元に残らないことが多い。だから、自分名義の拠点を作り直す必要があります。

具体アクション

  • 自分名義のSNSを立て直す。歌う人ならInstagramかTikTok、曲主体ならYouTube。どれから始めるか迷うならSNSはどれから始めるかを。
  • 今までのファンに「移動先」を知らせる。連絡が取れる範囲で、新しいアカウントを丁寧に案内する。これまで応援してくれた人は、いちばん大切な資産です。
  • ショート動画で再露出をつくる。今は新しいリスナーとの出会いの入口がショート動画に移っています。TikTokやリール、YouTube Shortsで、15〜30秒の切り抜きを淡々と出し直すのが再スタートの近道です。

ゼロからやり直すように見えても、あなたには経験と実績があります。まったくの未経験者とは違うスタート地点にいることを、忘れないでください。

STEP3:収益の仕組みを組み直す

なぜここか:事務所にいた頃は、お金の管理を任せていた人が多いはずです。独立後は、収入源を自分で設計し直します。ここを整えないと、活動は続いても生活が続きません。

具体アクション

  • 収入源を一本足打法にしない。ライブ、配信、グッズ、サブスク、ファンからの月額支援。小さな柱を複数持つのが、独立後の安定の作り方です。音楽で収入を作る方法で全体像を確認できます。
  • サブスク配信を自分名義で整える。配信代行を使えば個人でも世界中に出せます。手順はサブスク配信のやり方に。
  • 濃いファンとの距離を近づける。人数より熱量です。推し活・ファンダムの時代、少数でも本気で応援してくれる人がいれば活動は回ります。

「独立したら収入が不安定になるのでは」という心配は当然です。だからこそ、収入の柱を複数に分ける設計を、退所直後の落ち着いたうちに描いておくことが効きます。

STEP4:これからの体制を決める

なぜ最後か:土台・発信・収益を見渡したうえで、「これを全部一人でやるのか、誰かと組むのか」を選ぶのが最後のステップだからです。順番を守ると、この判断が冷静にできます。

具体アクション

  • 一人でやる範囲を見極める。作る・撮る・出す・分析する・お金を管理する。全部を一人で抱えると、多くの人が燃え尽きます。何を自分でやり、何を頼るかを決める。
  • 完全独立か、別の伴走者を持つかを考える。独立の道は独立アーティストの始め方に、伴走者を持つ意味は伴走者は必要かにまとめています。
  • 合う相手なら、規模の小さい伴走型の事務所も選択肢に。大手を離れた人が、一人ひとりに時間を使ってくれる小さな事務所で再び伸びるケースもあります。

ここで大事なのは、「もう事務所は懲りた」と決めつけないことです。前の環境が合わなかっただけで、支え方が違う場所なら、また前に進めることもあります。選び方の目は音楽事務所の選び方で養えます。

最初の90日でやることまとめ

頭が混乱したときのために、退所後3か月でやることを一枚にまとめます。上から順で構いません。

時期やること
〜2週間名義・楽曲の権利を確認、契約書を読み返す
〜1か月自分名義のSNSを立て直し、ファンに移動先を案内
〜2か月ショート動画で再露出、サブスク配信を自分名義で整える
〜3か月収入源を複数に設計、これからの体制(独立か伴走か)を決める

退所は、キャリアの傷ではありません。自分の意思で音楽を続けると決めた、大人の選択です。焦らず、順番どおりに一つずつ。歩みを止めさえしなければ、道はちゃんと続いています。

STAR ROUTE MUSIC AGENCY

退所後の「これからどうする?」を、一緒に設計します。

スタールートは、もう一度動き出したい人を心から歓迎する音楽事務所です。権利の整理や発信の立て直し、収益の再設計、そしてSNS運用代行や楽曲制作まで、あなたの今の状況に合わせて全国どこからでもオンラインで伴走します。退所や再スタートは、まったく後ろめたいことではありません。相談は何度でも無料、無理な勧誘もしません。まずは今の状況を、そのまま話しに来てください。

※ 本記事は情報提供を目的としたものです。最新の内容・料金・キャンペーン等は無料相談時にご案内します。スタールートは全国どこからでもオンラインでご相談いただけます。

← コラム一覧へ

公式LINE無料相談