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収益化2025.09.24

音楽の印税の仕組み|著作権・原盤・演奏の違い

「印税」と一口に言っても、実は種類が分かれています。曲が使われたとき、その一回のお金は、複数の権利を持つ人に少しずつ分けられていきます。ここを知らないまま契約すると、「自分の曲なのに手元にほとんど残らない」ということも起きます。この記事では、専門用語をできるだけ噛みくだいて、印税の仕組みを図解代わりの表で整理します。

印税とは「使われたら分けられるお金」

まず言葉の整理から。印税とは、あなたの曲や音源が使われるたびに発生し、権利を持つ人に分配されるお金のことです。サブスクで再生される、テレビで流れる、カラオケで歌われる、CDが売れる——こうした一つひとつの利用に対して、少しずつお金が生まれます。

ここで大事なのが、一つの曲には複数の「権利」がぶら下がっているという事実です。あなたが自分で全部やっていない限り、その一回のお金は、作った人・録音した人・演奏した人などに分けられます。この「分けられ方」を知ることが、収益を理解する第一歩です。

ここだけは印税は一種類ではない。「曲そのもの」「録音した音源」「歌・演奏」という3つの権利に対して、別々にお金が発生する。誰がその権利を持つかで、取り分が決まる。

3つの権利|著作権・原盤権・実演

音楽の印税を作っている、代表的な3つの権利を順に見ていきます。難しく感じるかもしれませんが、身近な例で考えれば単純です。

① 著作権(曲そのものの権利)

これはメロディと歌詞に対する権利です。曲を「作った人」、つまり作曲者・作詞者に紐づきます。楽譜そのものに対する権利、とイメージするとわかりやすいです。多くの場合、この権利はJASRACなどの著作権管理団体に預けられ、団体が利用を集計してお金を集め、作った人に分配します。作詞や作曲の入り口は作詞のやり方でも触れています。

② 原盤権(録音した音源の権利)

同じ曲でも、それを実際に録音した音源に対しては、別の権利が生まれます。これが原盤権です。録音にかかる費用を負担した人——レコード会社であったり、自主制作なら自分自身——に紐づきます。同じ曲を別の人が録音し直せば、それはまた別の原盤になる、と考えるとしっくりきます。サブスクの再生で大きく効くのが、この原盤権です。

③ 実演(歌・演奏そのもの)

そして、実際に歌ったり演奏したりした人にも権利があります。これを実演家の権利といいます。あなたが自分の曲を自分で歌えば、あなたがこの権利を持ちます。ボーカリスト、演奏者、コーラスなど、その録音に参加した人が関わってきます。

一目でわかる比較表

3つの権利を、誰が持つか・何にお金が発生するかで並べます。

権利の種類対象は何か持つのは誰かお金が生まれる例
著作権曲(メロディ・歌詞)作曲者・作詞者サブスク再生・カラオケ・放送・カバー
原盤権録音した音源そのもの録音費を負担した人/会社サブスク再生・CD販売・音源の二次利用
実演歌・演奏のパフォーマンス歌手・演奏者音源の利用・二次使用

大事なのは、この3つが別々に、同時に発生しうるということ。あなたが作詞作曲して、自分で歌って、録音費も自分で払えば、3つとも自分に紐づきます。逆に、どれかを他人や会社が持てば、その分だけ取り分は分かれていきます。

サブスク1再生のお金はどう分かれる?

いちばん身近な例で見てみましょう。SpotifyやApple Musicで曲が1回再生されると、その売上は主に著作権分原盤権分(と実演の取り分)に分けて配分されます。1再生あたりの単価はごく小さく、日本円でおおむねコンマ数円の単位です。

つまり、他人に権利を預けているほど、あなたの手元に届く額は薄くなります。逆に、権利を自分側に集めておくほど、同じ再生数でも取り分が増えます。1再生いくらか、という具体的な数字の話はストリーミング印税の仕組みで詳しく扱っています。

ここで一つ、現実的な話を。サブスクの印税は「積み上がるストック」ではありますが、それだけで生活費をまかなうのは簡単ではありません。だからこそ多くのアーティストは、印税に加えてライブ・グッズ・ファンクラブなど複数の収入を束ねています。収入の全体設計は音楽で食べていくにはにまとめています。

自作自演だと取り分はどう変わる?

結論を言うと、権利を自分に集めるほど、一回の利用から手元に残る額は大きくなります。自分で作詞作曲し、自分で歌い、録音費も自分で払って自主配信すれば、著作権・原盤権・実演のすべてが自分側に紐づきます。

ただし「全部が手取り」にはなりません。実務では、著作権管理団体、配信を代行するディストリビューター、配信プラットフォームが、それぞれ手数料を差し引きます。それでも、外部に権利を渡す場合に比べれば、取り分ははっきり大きくなります。まず自分の曲を持つこと自体が、収益の土台になるわけです。オリジナルを配信するまでの流れは自分の曲をサブスク配信する方法にまとめました。

逆に言えば、契約でこの3つの権利のうちどれを、どの割合で、誰に渡すのか——ここを理解しているかどうかで、将来のお金の入り方が変わります。事務所やレーベルと話すときは、この記事の3分類を思い出してください。

よくある質問

Q. 自分で作詞作曲して自分で歌えば、印税は全部もらえますか?

A. 自作自演で、原盤(録音)も自分で用意して自主配信すれば、著作権・原盤権・アーティスト分がすべて自分に紐づくため、外部に取られる取り分は減ります。ただし実務では、著作権管理団体やディストリビューター、配信プラットフォームがそれぞれ手数料を差し引きます。「全部が手取り」にはなりませんが、権利を自分側に集めておくほど取り分は大きくなります。

Q. 著作権と原盤権は何が違うのですか?

A. 著作権は「曲そのもの(メロディと歌詞)」に対する権利で、作詞者・作曲者に紐づきます。原盤権は「その曲を録音した音源そのもの」に対する権利で、録音の費用を負担した人(レコード会社や自分)に紐づきます。同じ曲でも、楽譜に対する権利と、特定の録音物に対する権利は別、と考えるとわかりやすいです。

Q. サブスクの印税はどの権利からいくら入りますか?

A. サブスクで曲が再生されると、その売上が著作権分・原盤権分・実演分などに分けて配分されます。1再生あたりの単価はごく小さく、通常はコンマ数円の単位です。自作・自主配信なら複数の取り分が自分に集まりますが、それでもまとまった額にするには相当な再生数が必要になります。

STAR ROUTE MUSIC AGENCY

「権利のこと、正直よく分からない」まま契約しないために。

印税や権利の話は、最初はどうしても難しく感じます。でも、ここを理解しておくと、これからの一曲一曲がちゃんとあなたの資産になります。スタールートは、楽曲制作から配信、権利まわりの考え方まで、全国どこからでもオンラインで一緒に整理する音楽事務所です。これから曲を出す人も、収益をつくり直したい人も歓迎。相談は何度でも無料です。

※ 本記事は情報提供を目的としたものです。最新の内容・料金・キャンペーン等は無料相談時にご案内します。スタールートは全国どこからでもオンラインでご相談いただけます。

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