「自分の録音を聞くと、なんだか鼻にかかっていて聞き取りにくい」。歌でも会話でも、声がこもると印象は大きく変わってしまいます。でも、鼻声やこもる声の多くは、生まれつきではなくクセです。つまり、原因を正しく見分けて練習すれば変えられます。この記事は、まず自分のタイプを見分けるところから、自宅でできる改善手順までを順番にまとめました。
改善の前に、自分の声が「鼻声」なのか「こもる声」なのかを見分けます。方法はとても簡単で、鼻をつまんで「なにぬねの」と言ってみるだけです。
| テスト結果 | タイプ | 主な原因 |
|---|---|---|
| つまむと大きく変わる/ふだんも鼻に響く | 開鼻声(息が鼻に抜ける) | 口の開き・軟口蓋の使い方 |
| ふだんから詰まったように聞こえる | 閉鼻声(鼻が詰まっている) | 鼻づまり・鼻炎など |
| つまんでも変わらないが聞き取りにくい | こもる声 | 口の開き・舌の位置・滑舌 |
ここで方向が決まります。息が鼻に抜けすぎているのか、鼻が詰まっているのか、あるいは鼻は関係なく口の中で音が止まっているのか。原因が違えば練習も違うので、最初の見極めがいちばん大事です。
もう一つ、簡単なテストを足しておきます。スマホで自分の声を録音し、聞き返してみてください。ふだん頭の中で聞いている自分の声は、骨を通る低い響きが混ざるため、実際より豊かに聞こえています。録音の声こそ他人が聞いている声。「思ったより鼻にかかっている」「こもって聞こえる」と感じたら、それが改善のスタート地点です。自分の耳だけで判断せず、必ず録音を基準にするのが上達の鉄則です。
鼻声と一口に言っても、正反対の2種類があります。
慢性的に鼻が詰まっている場合は、無理に発声で直そうとせず、まず耳鼻科で鼻の状態を診てもらうのも選択肢です。声の練習で改善できるのは、主に開鼻声とこもる声のほうだと知っておくと、遠回りを防げます。
見分けの目安として、「な・ま・が行」がはっきり鼻に響いていれば鼻の通りは悪くありません。逆にこれらの音まで詰まって聞こえるなら閉鼻声寄りです。花粉症やアレルギー性鼻炎の時期だけ声がこもる人は、体調が戻れば声も戻ることが多いので、その時期に無理な発声矯正をしないことも大切です。自分がどの状態かを季節や体調とあわせて把握しておくと、対処を間違えません。
鼻声ではないのに聞き取りにくい「こもる声」は、口の中で音が止まっているサインです。原因は主に3つ。
「声が小さいから聞こえない」と思っている人の多くは、実は音量ではなく「口の開き」が原因。大きく出すより、はっきり開けるほうが効きます。
タイプが分かったら、共通して効く改善手順を進めます。鼻声・こもる声どちらにも土台として効きます。
1日5〜10分の型を用意しました。歯みがき後や入浴中など、生活の中に差し込むと続きます。
歌の総合的な練習に組み込みたい人は歌が上手くなる毎日15分の練習メニューと合わせると効率的です。声そのもののケアも気になる人は声が枯れる・喉を痛めない歌い方とケアもどうぞ。
会話は普通なのに、歌うと鼻にかかる。これは高い音を出そうとして、無意識に息を鼻へ逃がしているケースが多いです。対処はシンプルです。
良かれと思ってやっていることが、逆効果になっている場合があります。
弾き語り配信を始めたばかりのみおさん(仮名)は、コメントで「歌詞が聞き取りにくい」と言われたのがショックでした。鼻をつまむテストをすると声が変わったので、開鼻声寄りと判明。
やったのは、あくび発声と母音はっきり読みを1日7分だけ。1週目は正直あまり変化を感じなかったそうですが、録音を残していたのが効きました。3週目に1週目の音源を聴き返したら、明らかに言葉の輪郭が違う。配信のコメントにも「声、聞き取りやすくなった」と付き、投稿を続ける自信になったといいます。
彼女のポイントは、ビフォーを録音で残していたこと。声の変化は毎日だと気づきにくいので、記録が背中を押してくれます。録音そのものをきれいに残したい人は録音で歌が上手く聞こえるコツも役立ちます。
A. 多くの鼻声は、鼻に息が抜ける・逆に鼻が詰まっている・口の開きが浅いといった発声のクセが原因で、練習で改善できます。まず鼻をつまんで話したときに音が変わるかを試すと、鼻に原因があるか口や滑舌にあるかがある程度わかります。慢性的な鼻づまりが続く場合は、耳鼻科で鼻の状態を確認するのも一つの選択肢です。
A. 違います。鼻声は音が鼻に偏って響いている状態、こもる声は口の開きや舌の位置が原因で音が前に出ず、口の中にこもっている状態です。鼻をつまんで声が変われば鼻声寄り、変わらないのに聞き取りにくければこもる声寄りです。改善の練習も別なので、まずどちらかを見分けることが第一歩です。
A. クセの改善なので即日とはいきませんが、口をしっかり開ける・舌を下げる・母音をはっきり出す練習を1日5〜10分続ければ、2週間ほどで自分でも聞き取りやすさの変化を感じる人が多いです。録音して聴き比べると変化がわかりやすく、続ける励みになります。
A. 高い音を出そうとして喉や鼻に力を逃がしていたり、口の開きが会話より浅くなっていることが多いです。歌うときこそ口を縦にしっかり開け、お腹の支えで声を前に飛ばす意識が有効です。腹式呼吸が身につくと鼻に逃げる息が減り、歌の鼻声も和らぎます。
STAR ROUTE MUSIC AGENCY
鼻声もこもりも、原因が開鼻声なのか滑舌なのかで、やるべき練習は正反対になります。ここを一人で見極めるのは意外と難しく、遠回りの練習を続けてしまう人も少なくありません。スタールートは、あなたの録音を聴いてタイプを切り分け、まず何から手をつければ最短かを言葉にして返す音楽事務所です。全国どこからでもオンライン、未経験も歓迎、相談は無料で何度でも。「聞き取りやすい声で歌いたい」その一歩を、伴走します。