CDやサブスクだけでは、なかなか手元にお金が残らない。そんなとき、確かな収益の柱になるのがグッズです。しかも今は、在庫を1個も抱えずに作れる方法があります。この記事では、何を作るかの企画から、発注のやり方、原価と価格の決め方、売り方までを、はじめての人でもそのまま真似できる順番で解説します。
サブスクの印税は、1再生でおよそ0.数円という世界です。100万回再生されても、そこから手に入るのは数万円ほど。数字を知って落ち込んだ人も多いと思います。だからこそ、聴いてくれた人が「応援としてお金を払える場所」を用意することが大切になります。その代表がグッズです。
グッズの良いところは、ファンにとっても嬉しい買い物だという点です。投げ銭は少しハードルが高くても、缶バッジやステッカーなら「かわいいから欲しい」で手が伸びます。応援の気持ちを、形にして持ち帰ってもらう。これがグッズの本質です。ライブ会場での物販、オンライン通販、どちらでも収益になります。
最初にやってしまいがちなのが、「作りたいもの」から考えることです。凝ったアクリルスタンドや、大きなパーカー。気持ちは分かりますが、原価が高く、在庫も重く、初期のアーティストには重荷になります。まずは単価が低くて、日常で使えるものから始めるのが鉄則です。
| グッズ | 向いている理由 | 最初の一歩 |
|---|---|---|
| ステッカー | 原価が安く、気軽に買える。貼ってもらえば宣伝にも | ◎ 最初に作るなら |
| 缶バッジ | 低単価で衝動買いされやすい。デザイン違いで集めたくなる | ◎ |
| Tシャツ・トート | 単価が取れて利益が大きい。着て歩けば動く広告に | ○ 反応が出てから |
| タオル | ライブで振れる。会場の一体感を作れる | ○ ライブが増えたら |
| アクスタ・大型商品 | 単価は高いが原価と在庫リスクも大きい | △ ファンが増えてから |
デザインは、凝りすぎないこと。あなたのロゴ、印象的な歌詞のひと言、アー写の世界観。ひと目で「このアーティストのものだ」と分かるシンプルさが、いちばん手に取ってもらえます。世界観がまだ固まっていない人は、アーティストのセルフブランディングも先に読んでおくと、デザインの軸がぶれません。
グッズの作り方は、大きく2つに分かれます。ここの選択を間違えると、売れないまま在庫と赤字だけが残ります。最初のうちは、迷わず「在庫を持たない方」を選んでください。
注文が入ってから1枚ずつ作る方式です。SUZURIやBASEなどのサービスを使えば、初期費用ゼロ、在庫ゼロで始められます。デザインをアップロードして販売ページを作るだけ。売れたぶんだけ作られて、発送も代行されます。1個も売れなくても損をしないのが最大の強みです。1個あたりの原価は高めですが、リスクがないぶん、最初の1年はこれで十分です。
工場にまとめて発注する方式です。100個、300個と作るほど1個あたりの原価は下がり、利益率は上がります。ただし最初にまとまった資金が必要で、売れ残れば在庫と赤字を抱えます。ライブで確実に売れる本数が読めるようになってから切り替えるのが安全です。
価格は感覚で決めず、原価から逆算します。基本の考え方はシンプルで、売値は原価の2.5〜3倍。ここに送料や梱包の手間、決済手数料を織り込みます。安すぎると、売れても手元に何も残らず、作るほど疲れてしまいます。
| グッズ | 原価の目安 | 売値の目安 | 1個の粗利 |
|---|---|---|---|
| ステッカー | 50〜150円 | 300〜500円 | 約200〜350円 |
| 缶バッジ | 50〜120円 | 300〜500円 | 約200〜380円 |
| Tシャツ | 1,200〜2,000円 | 3,000〜4,000円 | 約1,000〜2,500円 |
| タオル | 500〜900円 | 1,500〜2,500円 | 約900〜1,800円 |
※原価は作り方・ロット数・素材で変わります。上表はあくまで目安として、実際の見積もりで計算してください。受注生産サービスは原価がやや高い代わりに、この計算をサービス側が自動でやってくれます。
価格に迷ったら、基準は一つ。応援で買ってくれるファンにとって、無理のない金額か。会場とオンラインで値段をそろえておくと、後から不信感を生みません。まとまった収益設計を考えたい人は、音楽で収入を作る7つの方法もあわせて読むと、グッズを全体のどこに置くかが見えてきます。
ここまでを、実際の手順に落とし込みます。この順番でそのまま進めれば、最短で最初の1商品が販売できます。
グッズは「作る」より「売る」が本番です。ここで多くの人が止まってしまいます。次の3つを意識するだけで、動き方が変わります。
そして、グッズはファンとの関係を深める入口でもあります。買ってくれた人と長く付き合う仕組みまで作りたくなったら、ファンクラブの作り方や、少人数でも収益を作る濃いファンの育て方へ進んでみてください。
A. 作り方によって大きく変わります。1枚から作れるオンデマンド印刷や受注生産サービスを使えば初期費用ゼロで始められ、注文が入ったぶんだけ制作するため在庫リスクもありません。まとめて発注するロット生産は1個あたりの原価が下がりますが、最初にまとまった資金と在庫を抱える覚悟が必要です。最初は在庫を持たない方法から始めるのが安全です。
A. 日常で使えて、ファンが持っていて嬉しいものが売れやすいです。ステッカー、缶バッジ、Tシャツ、トートバッグ、タオルなどが定番です。凝った企画より、あなたのロゴや歌詞、世界観がひと目で伝わるシンプルなデザインのほうが手に取ってもらえます。まずは単価の低いステッカーや缶バッジで反応を見るのがおすすめです。
A. 原価の2.5倍から3倍を目安に、送料や梱包の手間も乗せて決めます。安すぎると利益が残らず、続けるほど消耗します。高すぎないか不安なときは、応援の気持ちで買ってくれるファンにとって無理のない金額かを基準に。ライブ会場とオンライン通販で価格をそろえておくと信頼につながります。
STAR ROUTE MUSIC AGENCY
グッズは、デザインだけでなく「どう届けて、どう売るか」で結果が変わります。スタールートは、グッズの企画から告知の見せ方、SNS運用代行まで、収益の作り方を全国どこからでもオンラインで一緒に考えます。未経験でも、これから収益をゼロから作りたい人も歓迎。相談は何度でも無料です。まずは今のアイデアを話しに来てください。