「チケットを売るのが、いちばんつらい」。ライブをやる多くの人が、演奏よりもここで消耗します。売り込むみたいで気が引ける、断られるのが怖い、SNSで告知しても反応がない——。でも、チケットは「売る」のではなく「来てほしい人を誘う」ものだと捉え直すと、驚くほど気持ちが軽くなります。この記事では、手売り・SNS・電子チケットの売り方を順に、そのまま使える声かけの例文とともに解説します。動員が読めるようになり、赤字のライブから抜け出すための実践ガイドです。
まず、心の持ち方から変えましょう。「チケットを買ってください」と頭を下げるイメージだと、声をかけるたびに気持ちがすり減ります。でも、本当にやっていることは違います。あなたは、大切な人を、自分の大切な場所に招待しているのです。
友達の結婚式や、応援しているお店の記念イベントに誘われて、嫌な気持ちになる人は少ないはずです。ライブへの誘いも同じ。「あなたに見てほしい」という気持ちが伝われば、それは押し売りではなく招待になります。この一点を変えるだけで、手売りは何倍も楽になります。動員がゼロに近いところから始める人はライブで稼ぐ方法もあわせて読むと、全体像がつかめます。
感覚で「たくさん呼ぼう」とすると、当日ふたを開けて青ざめます。先に数字で計画を立てましょう。目安として、声をかけた人のうち実際に来るのは2〜3割と考えると計算しやすいです。
| 来てほしい人数 | 声をかける目安 | 手売りの声かけ数 |
|---|---|---|
| 5人 | 約15〜20人 | 直接誘う相手をリスト化 |
| 10人 | 約30〜40人 | SNS告知+個別DMを併用 |
| 20人 | 約60〜80人 | 常連+新規の両方に働きかけ |
この逆算をしておくと、「思ったより人が集まらなかった」が激減します。ノルマがあるライブなら、まず何人でトントンになるかを把握してから逆算しましょう。ノルマの仕組みはライブハウスのノルマの仕組みと回収術で詳しく解説しています。
チケットの売り方は、大きく3つのルートがあります。それぞれ得意なことが違うので、組み合わせて使います。
| ルート | 向いている相手 | 強み | 弱み |
|---|---|---|---|
| 手売り(直接) | すでに知っている人 | 手数料ゼロ・関係が深まる | 数に限りがある |
| SNS告知 | フォロワー・新規 | 広く届く・拡散される | 投稿だけでは売れにくい |
| 電子チケット | 遠方・当日決める人 | 買うハードルが低い | 手数料がかかる |
基本の設計は、「SNSで興味を持ってもらう → 個別のメッセージや電子チケットのリンクで購入につなぐ → 手売りで確実な人を固める」という流れです。どれか一つに頼らず、3つを回すのがコツです。
手売りは、闇雲に声をかけると疲れるだけです。順番を決めて動きましょう。
特に大事なのは、二つ目の「個別に送る」です。コピペの一斉DMは、受け取った側にすぐ分かり、心が動きません。手間はかかりますが、一人ひとりに送る一言が、動員をいちばん左右します。
何と言えばいいか分からないときのために、型を置いておきます。相手に合わせて言葉を足してください。
[友人・応援してくれる人へ]
「◯◯さん、突然ごめんね。◯月◯日◯時から△△でライブをやります。今回は新しい曲を初めて披露するので、もしよかったら◯◯さんに聞いてほしくて。チケットは2,500円です。都合が合えばぜひ。難しければ全然気にしないでね」
[少し距離のある知り合いへ]
「お久しぶりです。実は音楽活動をしていて、◯月◯日にライブがあります。もし気が向いたら遊びに来てもらえたら嬉しいです。詳細はこちらです(リンク)。無理のない範囲で大丈夫です」
ポイントは、最後に必ず「難しければ気にしないで」と逃げ道を用意すること。これがあるだけで、相手は断りやすくなり、あなたも気楽に誘えます。断られても関係が壊れない——これが手売りを続けられる秘訣です。
手売りだけでは、遠方の人や「当日ふらっと」の人を取りこぼします。そこをSNSと電子チケットで拾います。
SNSは「投稿を出せば売れる」場所ではありません。日頃の発信でファンとの関係を育てておくことが、告知の反応を決めます。関係づくりはSNSでファンを増やす方法を参考にしてください。来られない人には配信チケットを用意する手もあり、その方法は配信ライブのやり方にまとめています。
いつ、何を告知するか。この設計だけで動員は変わります。ミニ事例で見てみましょう。動員がいつも一桁だった弾き語りの「ゆいさん(仮名)」は、これまで「ライブやります」を前日に1回投稿するだけでした。そこで下のスケジュールに変えたところ、次のライブで初めて動員が18人になりました。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 3週間前 | 日時・会場・チケット代を初告知+購入リンク公開 |
| 2週間前 | 確実に来てほしい人へ個別に手売りの声かけ開始 |
| 1週間前 | セトリや意気込みを投稿し「来る理由」を伝える |
| 3日前 | 返事待ちの人へリマインド。ストーリーズで日々発信 |
| 前日・当日 | 最終リマインドと、来られない人への配信案内 |
ポイントは、告知を「一度きり」にしないこと。人は忙しく、一回の投稿はすぐ流れます。日を分けて複数回、しつこくない範囲で伝え続けることが、動員をつくる王道です。
A. 「買ってください」ではなく「来てほしい」を伝えると、心理的にぐっと楽になります。チケットを売る行為ではなく、あなたのライブに誘う行為だと捉え直すことがコツです。相手を選び、日時と場所を具体的に伝え、断られても関係が壊れない言い方をすれば、手売りは怖くありません。まずは確実に来てくれそうな数人から声をかけましょう。
A. SNSは告知の入口として有効ですが、投稿を出すだけで売れることは多くありません。SNSで興味を持ってもらい、そこから個別のメッセージや電子チケットの購入リンクへつなぐ流れを作ると売れやすくなります。フォロワー数より、日頃どれだけ関係を作れているかが動員に直結します。告知と個別の声かけをセットにするのが基本です。
A. 両方を組み合わせるのが理想です。電子チケットは遠方の人や当日決める人が買いやすく、手売りは確実に来てくれる人との関係を深めます。手売りは手数料がかからず取り分も大きい一方、電子チケットは購入のハードルが低いという特徴があります。相手やタイミングに応じて使い分けると、取りこぼしが減ります。
A. 目安として、声をかけた人のうち実際に来るのは2〜3割程度と考えると計画が立てやすいです。10人に来てほしいなら、30〜40人に声をかける想定です。誘ってすぐ返事が来なくても脈なしとは限らないため、日を置いてリマインドすることも大切です。数字で逆算しておくと、動員が読めるようになります。
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スタールートは、全国どこからでもオンラインで活動を支える音楽事務所です。動員が読める告知の設計、手売りの声かけ、SNSでの関係づくりまで、あなたの状況に合わせて一緒に組み立てます。日頃の発信そのものを任せたい人には、SNS運用代行(4ヶ月で+1,000フォロワー未達なら全額返金)という選択肢も。相談は何度でも無料です。今の集客の悩みを、そのままお聞かせください。